目を伏せて元気なさそうにしている部下がいたら、上司はどのように接したらいいか。目を上げて積極的な態度になるようにするにはどうするか。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第361回目となる。
【引用はじめ】
- 目を伏せている部下がきっかけを与えられて目を上げたら、そこですかさず強化します。
- 以前は目を上げると上司と目が合い、すると上司が仕事についてあれこれ聞いてくるので、それがうっとうしくて目を伏せていました。
- そこでたとえば、部下が目線を上げているとき、上司と目が合ったら、上司はただ部下にねぎらいの言葉をかけるようにするのです。
- それならば、うっとうしさもなく、自分のことを認めてもらえて嬉しいと思います。
- 逆に目を伏せているときに、「どうした? 元気ないじゃないか。何が問題でもあるの? どうなっているのか、現状を説明して」などと聞くのです。
- うつむいている部下を心配して声をかけるというのは上司として何らおかしくありませんし、それどころか、そうすべきです。
- 人の上に立つ人にとって、元気のなさそうな部下にそっとしておいてあげようなどと接ししないようにするというのは、優しさの名に借りた怠慢です。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.129~p.130
【引用おわり】
上司から仕事のことであれこれ聞かれないように、部下は上司と目を合わせないようにしていた。それをそのまま放っておくのは問題だ。目を伏せたままで元気なさそうに職場で過ごすのは良くない。上司自ら声がけして、部下を追及するみたいでなく、問題となっているのはどんなことか声がけするといい。悩み事を聞く態度で接してみることだ。部下も心を開いてくれるはずだ。
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