挨拶が満足にできない部下が、挨拶できるするための方策はどうすれば良いか。そればかりでなく、より良い行動ができるようにする方法論を身につけるためには、どうすれば良いか。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第359回目となる。
【引用はじめ】
- 強化の工夫は、全て行動の後に行います。
- 対象者が挨拶しない限り、強化はできません。そこで、行動直後の強化に加え、行動の前にも、行動を促すきっかけを作ることです。たとえば、
- 朝礼などで「お互いに、きちんと挨拶しよう」と職場のみんなに呼びかける
- 元気でいい挨拶をしている人を、対象者が見聞きできるところで褒める
- こちらから声をかけ挨拶する
- とくに2と3は、対象者から模倣という行為を引き出します。
- 2では、褒められている人を見て、その人の行動を真似しょうとします。
- 3では、挨拶したあなたの行動を、相手が真似ることになります。
- そうやって挨拶という行動を引き出したうえで、強化するのです。
- このように、きっかけ⇒行動⇒強化の三本柱で考えるのが、行動変革の一つの「型」とも言えます。
- これを行動変革フレームワークとここで呼ぶことにします。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.126
【引用おわり】
挨拶を抵抗なくできるようするには、挨拶した後の強化があるといい。また、挨拶しやすくするきっかけがあるといい。挨拶が自然にスムーズな形で促されるようにするやり方を積極的な導入することである。それが「きっかけ」「行動」「強化」の一連の流れで実施する「行動変革フレームワーク」である。これによって、挨拶ばかりでなく、一般的な行動においても活用できる方法だ。
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