発言者にとって発言内容を頭から批判されたり、否定されるような経験が続けば、発言しなくなるのは必然である。間違いなどがあれば、指摘の仕方も配慮することである。発言が続くようなやり方を工夫することである。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第366回目となる。
【引用はじめ】
- 共感を示すことも非常に大事です。
- 人の発言には、的外れなものや思慮が足りないもの、間違っているものがたくさんあるでしょう。
- しかし、それを間違っているからといって頭ごなしに否定されては、発言者は、もう発言しようとしなくなります。
- 発言が弱化されてしまうのです。
- 人が人を理解するには、論理的理解と共感的理解の2種類があります。
- 論理的理解とは、相手の話を頭で論理的に聞き理解することです。
- ここでは、間違っているものは間違っていると判断されます。
- 本当は違うのに「それは正しい」などと言っては嘘になります。
- ですが理解の仕方にはもう一つ、共感的理解というものがあります。
- これは、相手の話を自分の心(胸)で情緒的に聞き理解するというものです。
- つまり、話の表面的な内容ではなく、相手がそういうことを言いたくなる気持ちを理解してあげるというものです。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.132~p.133
【引用おわり】
発言そのものが受け入れられるようにすることである。多少の問題を含んだ発言であっても、共感を持った対応をするのである。型どおりに筋だけ通す論理的なやり方だけでは、なかなかうまくいかない。相手を尊重して共感する態度で接し、発言そのものを認めることが大事である。
0 件のコメント:
コメントを投稿