発言者に対する心あたたかい気配りがあってこそ、発言を引き出すことにつながる。頭から発言内容を否定したり、批判することは、発言をひかえてしまう。発言者の自尊心を否定することにもなりかねない。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第367回目となる。
【引用はじめ】
- 論理的に間違っているものは、間違っていると言わなければなりません。
- ですが、共感的理解のできる人は、否定や反論の仕方も一味違います。
- 「君の気持ちはとてもよく分かるけど」「自分も、できればそうしたいと思うけど」など、相手の心情をおもんぱかった言葉が必ず入ります。
- そうした言葉があって、発言者の深い気持ちをくんであげたうえで、否定や反論をするなら、発言者のモチベーションは下がることがありません。
- むしろ、自分の考えが足りなかったことに気づき、気づかせてくれたあなたに感謝するでしょう。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.133
【引用おわり】
上司などは発言者に対する共感的態度を常に持ち続けることで、さらにより良い内容につなげることが大事である。それが発言の機会を増やし、組織内を活性化し、ポジティブな方向に導いてくれる。
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