発言したからには、自らひとりで責任を持てといった突き放すみたいな対応では、発言者は孤独を感ずるのみとなる。次からは二度とこうした発言はしたいと思わなくなる。重い責任ばかりで損な立場に立たされていると被害者意識を持ってしまう。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第365回目となる。
【引用はじめ】
- 部下の発言内容が問題提起や提案などであったとき、「じゃあ、あなたやってよ」と発言者本人だけに解決や改善の責任や負担を負わせてしまうのも考えものです。
- ただの言いっ放しを避けるためにに、何らかの大事な役割を担ってもらうことはいいでしょうが、たとえば誰かに手伝わせるとか、上司自ら助力をするなどの支援はすべきです。
- それでこそ、発言者は自分の発言に組織的な価値があったのだと感じることができます。
- 投げたボールをただ投げ返されたような、「君がそう思うなら邪魔はしないから一人でやってくれ」的な反応では、発言者は自分の発言に十分な価値を感じることができません。
- むしろ孤独感を感じてしまうかもしれません。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.132
【引用おわり】
発言者一人に責任を押し付けるのは得策ではない。発言者をサポートするようにしたらいい。そこで、力を発揮してもらうのだ。みんなで協力して発言の内容を実現していくのである。そうなれば、発言者の発言内容が認められたことにもなる。
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