部下には、目を伏せることなく元気に仕事に取り組んでほしい。特に、上司と目を合わせようとしないでは、弱弱しく思ってしまう。目を上げて前向きな態度は、すごく仕事に積極的に取り組んでいると感じる。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第362回目となる。
【引用はじめ】
- 部下が何か問題を抱えているために下を向いているのであれば、そこで声をかければ問題を発見し解決してあげることができます。
- 別に何も問題なく順調に仕事をしているのであれば、上司のそうした言葉がけは部下にとっては少々うっとしいものかもしれません。
- 目を伏せるという行動を弱化することになります。
- つまり、目を上げるという望ましい行動を強化し、目を伏せるという望ましくない行動を弱化するのです。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.130
【引用おわり】
目を伏せたままで上司に接する部下が、目を上げて接するようにしたい。目を伏せることを弱化して、目を上げることが強化できるようになればいい。そのためには、上司の働きかけが行動を変化させる。上司の声がけで、目を上げて視線を合わせることが部下ができるようにするのだ。何気ない言葉でかまわない。「ご苦労さん」などとちょっとした励ましである。
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