ミーティングの場において、発言を促されないと積極的に発言しない部下がいる。それに困っている。それはなぜか。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第352回目となる。
【引用はじめ】
- 部下が、ミーティングで発言しない理由を分析すると次のようになる。
- 実際のミーティングでは、全く一言も発せずに済むことはなく、「○○君は何かない?」と促され、発言はしている。
- ですが、促されない限り自分から自発的に発言することがなく、それが問題として認識されている。
- それでは現状、ミーティングの場で(=先行条件)、発言すると(=行動)、何が起きているか(=結果)をABC分析してみると次のようになる。
- この人が発言すると、結果として次のようなことが起きている。
- 出席者(特に上司)は、つまらなそうな顔をして聞く(弱化)
- 返答が必要な話の場合、答えをはぐらかされる(消去)
- アクションが必要な話の場合、「じゃあ、君やってくれ」とか自分一人に負担がかかる(弱化)
- 話の内容を十分に検討もせずに、即座に否定される(弱化)
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.118~p.119
【引用おわり】
自ら積極的に発言することが極めてすくない。それは、発言しても消去されたり、弱化されたりしているからである。発言したことにつまらないといった態度されたり、否定などされれば、次からは発言の意欲もなくなる。手ごたえがないからである。
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