「協力トークン」によって、アシスタント的職務の人たちを評価しやすくなる。こうした人たちの多くは、あまり目立たない人たちである。そうした人たちが評価のチャンスを得られやすくなることは意義あることだ。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第413回目となる。
【引用はじめ】
- お互いがもっと協力し合いながら働くようにするための方策「協力トークン」というものを導入するようにしました。
- 協力トークンをたくさんもらえる人は、基本的には人の手伝いを進んでする人ですが、職務的には補助職(アシスタント)のような役割の人がもらえやすいという特徴があります。
- 人の仕事を手伝うことが職務であるアシスタントは、普段は表立って評価されたり報奨されたりすることがありません。
- また、こうした人たちのモチベーションを高めるのに、多額のボーナスなどを使うことは現実的には難しいでしょう。
- しかし、協力トークンを使った表彰をすれば、普段縁の下の力持ちとしてみんなを支えてくれている人に、感謝の意をもって報いることができます。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.165
【引用おわり】
積極的に協力することで、「協力トークン」が何枚も得られる。協力したことが、明確に形で表されるのである。そのことで、ますますやりがいを感じることになる。協力行動が強化される。協力することは、評価されるのだから繰り返し協力することに力を入れることが期待される。
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