新しいアイデアなどが提案されても、それがすぐに実施されなかったらどうなるか。提案が放置されるのみだから、次には提案などしても無駄と思ってしまう。だんだんと提案などしなくなる可能性が高くなる。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第405回目となる。
【引用はじめ】
- 新しいアイデアを提案したにもかかわらず、上司などに「検討しておきます」とだけ言われ、すぐには何の変化もないという状況は、どう変えたらよいか。
- 規模の大きい提案ほど、また新規性の高い提案ほど、すぐには可決できません。
- だから誠実な対応として「検討します」と会社としては言う。
- これでは提案者の行動は消去されてしまいます。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.161
【引用おわり】
提案内容によっては、簡単に実現が難しいものもある。その提案をどうすれば、実現できるか具体性のある再提案を求める。実現可能なものになるよう、提案の吟味に努めるようにすることである。そうすれば、提案する社員にとっても、自分の提案が役立っているという思いを強められる。
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