なかなか決断しない課長がいる。部下の社員からせっつかれても決断しない。こうなると、仕事にも支障をきたす。困ったことではすまない。業績にも影響しかねない。行動分析学上、決断する行動が弱化または消去されていると考えられる。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第427回目となる。
【引用はじめ】
- ある課長には、決断しないという問題があります。
- 決断するという行動が消去または弱化されているからです。
- 決断すると、責任が生まれます。
- また、課長として決めたことは、課員に対する責任も発生します。
- 課員が苦労していたら助けなければなりません。
- もし失敗したら、課員からも部長からも責められます。
- そして課長が代表として何らかの責任をとることになるかもしれません。
- こうした可能性が、決断するという行動を弱化しているのです。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.176
【引用おわり】
決断しないと責任を問われない。決断する行動が消去される。また、決断してうまくいかなければ責任をとらなければならない。決断する行動が弱化することになる。こうしたことが、課長が決断しないということになってしまう。こんなことでは、課長としての役割を果たしているとは言えない。決断できる課長になるにはどうすればよいか。
0 件のコメント:
コメントを投稿