管理職として、「リーダーシップがない」「コミュニケーション能力が低い」などと言われている上司がいる。もっと具体的に行動的に解釈するとどうなるか。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第420回目となる。
【引用はじめ】
ある管理職の問題は次のとおりです。
- 物事を悲観的に見る
- 目標を低く抑える
- 会議でネガティブな発言をする
- 部下へのリーダーシップがない
- 部下とのコミュニケーション能力が低い
- 部下の仕事を支援しない
- 部長との折り合いが悪い
このうち、4と5の問題を行動的に解釈しましょう。
4の「リーダーシップがない」というのは抽象的な論評なので、具体的な行動として解釈する必要があります。調べてみると、ここでは「決断する」という行動が欠如していることだと分かりました。
5のコミュニケーション能力が低いというのも、具体的とは言えません。そこで、どういうことなのか詳しく聞いてみると、「部下を褒める」行動が欠如していることだと分かりました。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.171
【引用おわり】
管理職として、リーダーシップやコミュニケーションに欠けると言われている人が、具体的にはどんなところに問題があるかを見極める必要がある。それは、「決断力の欠如」「部下を褒めることの欠如」だと明らかにされた。そうなれば、そうした行動をあらためるための手立ては何か、追求することだ。
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