部下の仕事を課長が手伝わないという訴えがある。それはそのまま受け取ることは妥当だろうか。へたに課長が手伝うのは問題ないだろうか。部下の職務を奪うことにもなりかねない。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第432回目となる。
【引用はじめ】
- ある課長の問題で、部下の仕事を手伝わないことがあります。
- これは、部下からの不満として出ていたものです。
- 部下の仕事を課長がどれだけ手伝うべきかというのは、実は微妙な問題です。
- 多少の苦労はあっても本人が完遂したほうが本人の成長にもつながるし、達成感も大きいという見方もあるからです。
- 課長は「部下のために、あえて任せている」ということです。
- その意図が部下に伝わっていないことが、問題です。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.179~p.180
【引用おわり】
課長の職務と部下が担当する職務は異なって当然である。それについて、部下も理解する必要がある。課長もそのことを十分に部下に伝えておくことだ。部下が困難に突き当たったら、課長や同僚などにも相談協力してもらう体制があれば、部下も不満はないはずである。
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