会社に対する不満が募って、辞めてしまうのはなぜか。一人が辞めたとなると、二人・三人が辞めることが続く。不満解消を図ることの難しさといってもいい。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第414回目となる。
【引用はじめ】
- 人が辞めないようにするには、どうすればよいか。
- 今は、辞めていく人を見ると、辞めると決めた(辞表を出す)ことで、
- 会社への不満を感じなくなった
- 仕事のプレッシャーから解放された
- 将来への希望を持てるようになった
- こうした状況があって、「自分も辞めようかな」と思うようになりました。
- 会社への不満は、皆無にはできないでしょう。
- ですから、辞表を出すことで不満を感じずに済むようになるということは、完全に消し去ることはできないと思われます。
- ただ、不満の原因を一つずつ取り除き、働く人にとって良い会社にしてゆくことはできるでしょう。
- そうやって、不満のレベルを下げることで、辞めることによる解消効果を弱めることはできるでしょう。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.165~p.166
【引用おわり】
会社に不満を抱かないことって可能か。なんらかの不満はつきものである。大きな不満、小さな不満、さまざまだろう。それでも、不満解消に向けた取り組みを続けていくことである。もちろん、一挙にすべて完璧とはいかない。少しでも不満がなくなっている状況をつくり出す努力である。そういう状況が進んでいることがわかるようにしてゆくのだ。
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