2023年5月17日水曜日

物事を悲観的に見ることを行動的に考えると

 「物事を悲観的に見る」とか「会議でネガティブな発言をする」というのは、行動的に解釈するとどうなるか。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第419回目となる。

【引用はじめ】

  • ある管理職の問題は次のとおりです。

  1. 物事を悲観的に見る
  2. 目標を低く抑える
  3. 会議でネガティブな発言をする
  4. 部下へのリーダーシップがない
  5. 部下とのコミュニケーション能力が低い
  6. 部下の仕事を支援しない
  7. 部長との折り合いが悪い

  • このうち、1と3の問題を行動的に解釈しましょう。
  • 1の「物事を悲観的に見る」というのは、「物事について悲観的な発言をする」と再定義しましょう。
  • 組織に悪い影響を与えているのは、悲観的な見方というより悲観的な発言だからです。
  • 3の「会議でネガティブな発言をする」というのは、1と同じことと考えてよいでしょう。

舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.170~p.171

【引用おわり】

 管理職の立場で、物事を否定的にとらえることは、組織にとって良くない。後ろ向きにとらえると、積極的な取り組みが大幅に減少し、守勢な活動になってしまう。新しい発想も生まれにくく、発展も期待できにくい。会社の発展を妨げる結果にもなってしまう。

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