新しいアイデアに対して、「できない理由」ばかりでは、消去や弱化されるだけである。これでは、ポジティブなアイデアが生まれようがない。やはり、アイデアが生み出されるような状況を作り出せるようにしたい。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第404回目となる。
【引用はじめ】
- 新しいアイデアなどに対して、「できない理由ばかり言っても何も生まれないよ」と注意すると、発言する行動まで消去や弱化するおそれがある。
- そのため、代替行動を強化するといい。
- アイデアに対して「面白ですね」というポジティブなリアクションをする。
- 「面白いですね」と言った人に対し、あなたは同意したり笑顔で頷いたりする。
- このポジティブな行動が強化される。
- こうすれば、アイデアを提案したときに、できない理由を言われることがなくなり、かわりに「面白い」などと感心されたり関心を示されたりすることになる。
- そうなれば、提案するという行動は強化される。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.160
【引用おわり】
アイデアに肯定的に対応することが、アイデアを生み出すきっかけになる。アイデアを言った人に対しては、即座に「面白いね、いいね」と答えるといい。そうした対応が続けば、抵抗なくアイデアを繰り返し言うようになる。ちょっとでも良ければ、そのことに誉め言葉や同意を示すのである。
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