2023年5月19日金曜日

管理職の問題を行動的に解釈するその3

 管理職の問題でも、「部下の支援しない」「部長との折り合い悪い」といったことがあったらどうすればよいか。組織上、信頼感が失われぎくしゃくした雰囲気になってしまう。これでは、会社の業績にも影響が出る。このことを、まずは行動的に解釈してみることである。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第421回目となる。

【引用はじめ】

 ある管理職の問題は次のとおりです。

  1. 物事を悲観的に見る
  2. 目標を低く抑える
  3. 会議でネガティブな発言をする
  4. 部下へのリーダーシップがない
  5. 部下とのコミュニケーション能力が低い
  6. 部下の仕事を支援しない
  7. 部長との折り合いが悪い
 このうち、6と7の問題を行動的に解釈しましょう。
  6の「支援」というのも、今一つ具体的ではありません。これは、部下の期待としては、「手伝ってくれる」という意味であることが分かりました。
 7の部長との折り合いというのは、部長が彼と話をしているとイライラするということでした。より具体的には、この人は部長の発言に対して反対意見や批判ばかりするということでした。

舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.170~p.171

【引用おわり】

 この管理職は、部下の仕事にもっとコミットしてかかわってくれないのだろうか。部下が苦労していることを理解していないのかもしれない。部下からも積極的に相談したらいい。上司に対しては、反対や批判が多く肯定的な発言が少ない。これでは、上司も良い感情を持ちにくくなる。批判だけでなく、対案などといった前向きなものを提案すれば、関係を傷つけることだって少なくなるのだが。 

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