行動分析学が対象とする行動とは、死人ができないことである。標的行動が適切かどうかを判断する方法が死人テストである。死人テストの判断基準とは、具体的にどんなものか。その内容について、島宗リーダー本による第67回目の引用である。
【引用はじめ】
上司の「頼りがいのある行動」と「頼りがいのない行動」を、状況に応じて書き出してみるときの留意すべきことがあります。
「何も言わない」とか「放っておく」では死人テストを通過しません。怒鳴らないとか、部下の欠点をいじらないというように、否定的な行動(「怒鳴る」や「いじる」)が生じないことが理想だというのであれば、否定的な行動(-B)を明記するようにしましょう。そうすれば、どのような行動を減らせばいいのかがわかり、行動化できます。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.44 )
【引用おわり】
死人テストで合格できないのは、「~ない」と表現する言葉である。「言わない」「しない」「できない」などだ。死人は、言わないし、しないし、できないからである。行動とは、死人ができないことだから、「言う」「する」「できる」と言い換えることである。
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