上司にとって、部下のより良い行動を引き出すためにいろんな働きかけをする。もちろん、問題となる行動は減らすための働きかけが必要である。そうなると、「行動」とはどんなことを指すのか明確にしておかなければならない。その内容について、島宗リーダー本による第70回目の引用である。
【引用はじめ】
部下を育て、チームを強くして、業績を上げるためには、成果(V)を導く行動(B)に着目することが重要です。部下の増やすべき行動(B+)や減らすべき行動(B-)を見つけるのです。
でも、そもそも「行動」とは何でしょう?「行動」というと、握手をしたり、微笑んだり、話をしたりといった動作のことだと思われるかもしれません。
ポジティブな行動マネジメントの基礎となる行動分析学では、「行動」を「死人にできないことすべて」と定義しています。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.44~p.45 )
【引用おわり】
「行動」とは、「しゃべる」「手を振る」「笑う」などの動作だけと思いがちである。行動分析学では、「考える」「想像する」「悩む」などの心的な活動も行動としてとらえる。その端的な定義が「死人にできないことすべて」ことである。これは、奇をてらった感じに受け取られるかもしれない。しかし、よくよく見ると、死人には「しゃべれない」「手を振れない」「笑えない」「考えれない」「想像できない」「悩めない」ことがわかる。
0 件のコメント:
コメントを投稿