行動分析学では、行動の定義を「死人ができないことすべて」としている。ということは、逆に「死人ができること」は、行動とはみなさない。そのことによって、行動とは何かが明らかになる。その内容について、島宗リーダー本による第72回目の引用である。
【引用はじめ】
ポジティブな行動マネジメントの基礎となる行動分析学では、「行動」を「死人にできないことすべて」と定義しています。行動には動作だけでなく、"感情"や"思考"や"記憶"といった活動も含まれます。
反対に、死人にできることは行動ではありません。
新人が机にじっと座って指示を待っているとき、報告書を期限までに提出しないとか、工具を使ったまま床に放置しているとか、顧客からクレームを言われると何も言えなくなってしまうとか――。どれも死人でも代役が務まりますから行動ではありません。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.45 )
【引用おわり】
行動分析学では、否定的なこと、受け身なことなどは、行動とは言わない。「報告書を提出しない」は、死人でもできることだ。「指示を待つ」も、死人でもできることだ。こうしたことは、行動とは言えないのである。
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