中田さんは"人見知り"だから、「部下に話しかける」ことが苦手だ。だから、この性格を変えないと部下にはうまく話しかけることができない。こうした決めつけが、あきらめをうむことになってしまう。個人攻撃の罠にはまっている結果である。そうした内容について、島宗リーダー本による第96回目の引用である。
【引用はじめ】
"人見知り"な性格が原因で部下に話しかけないのだと思い込んでいた中田さんですが、状況が変われば話しかけるのですから、性格が決定的な要因とは言えません。
個人攻撃の罠にはまると思考停止状態になり、それ以上、行動を変える要因について考えなくなってしまいます。
そんなときにABC分析で随伴性を推定してみると、標的行動に影響している様々な要因が見えてきます。
行動を変えるにはどうすればよいか、その手掛かりもつかめるようになります。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.59 )
【引用おわり】
個人攻撃の罠にはまって、性格をなおさないとなどと思考停止状態に陥る。これでは問題行動の改善が難しくなるばかり。それよりも、標的行動に影響している要因の分析を行う方がいい。先行事象→標的行動→後続事象の関係を明らかにするのである。
0 件のコメント:
コメントを投稿