田中さんは、人見知りと一言で片づけていたが、それはいかなる具体的な行動によるものなのか。このことが分からないと、より良い行動に変える手立てが見つけられない。そうした内容について、島宗リーダー本による第77回目の引用である。
【引用はじめ】
ポジティブな行動マネジメントや行動分析学のフレームワークに慣れてくると、だんだんと行動そのものが見えるようになってきます。
田中さんは、確かに人見知りだなと感じつつ、同時に、「自分から話しかける回数が少ない」とか、「話しかけるときに書類やPCを見ていて、相手と視線をあわせていない」とか、「会話の最中に相手の発言に応じて表情が変わらない」とか、「笑顔が少ない」とかいうように、具体的な行動に気づくようになってきます。
そして、そうして見えてきたいくつかの行動から、成果を生みだし、業績に最も影響のありそうな標的行動を選ぶのが焦点化です。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.48 )
【引用おわり】
田中さんは「人見知り」と受けとられていた。それは、具体的な行動だと、「笑顔が少ない」「話しかける回数が少ない」「相手と視線を合わせない」などである。こうした中で、業績を上げそうな標的行動は何かを選ぶ必要がある。たとえば、「部下に話しかける回数を増やす」などを標的行動とすることだ。
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