2023年12月5日火曜日

島宗リーダー本71「行動は動作・感情・思考・記憶も含む」

 行動分析学で対象とする行動は、「死人ができないこと」である。変な言い方だなあと一見思われるだろう。逆説的な見方をすることで、行動が明らかになる。その内容について、島宗リーダー本による第71回目の引用である。

【引用はじめ】

 そもそも「行動」とは何でしょう?「行動」というと、握手をしたり、微笑んだり、話をしたりといった動作のことだと思われるかもしれません。ポジティブな行動マネジメントの基礎となる行動分析学では、「行動」を「死人にできないことすべて」と定義しています。

 部下が気難しい上司の前で緊張してどきどきしたり、上司が大きなミスをした新人に顔を真っ赤にして怒ったり、明日の会議の進行を頭の中で思い浮かべたり、高層ビルの設計をするのに構造計算を考えたり、新しい広報のアイディアを考えたり、顧客対応でミスがあったときに謝罪したり――。

 すべて死人にはできないですから行動です。行動には動作だけでなく、"感情"や"思考"や"記憶"といった活動も含まれます。

(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.45 )

【引用おわり】

 死人は横たわったままで動くことができない。 そうなれば、動くことは行動である。走る、歩く、飛び跳ねるなどの動作が行動だということは分かりやすい。行動はそれだけでなく、興奮する、ドキドキする、不安になる、考えるなどの内的活動も行動だ。こうしたことって、死人にはできないからだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿