「タバコを吸うと肺がんになる」と言われても、タバコを吸い続ける。それはなぜだろう。タバコを吸ったからといって、誰もが肺がんになるわけでない。肺がんになる確率は低いし、肺がんになる人は運が悪い人だ。もし、タバコを吸う人はみな肺がんになるといった確率が高ければ、タバコを吸う人はいなくなる。そうした内容について、島宗リーダー本による第120 回目の引用である。
【引用はじめ】
継続の困難さも、原因がわかれば恐れるに値しません。行動を強化するのに非力な随伴性には頼らず、行動を確実に強化する随伴性で補完すればいいからです。行動を確実に強化する随伴性は、継続を困難にする随伴性の逆手をとった公式を用いて導き出します。それが以下に示す公式の一覧です。
効果のある随伴性
- 即時性の公式
- 言語化の公式
- 十分な量の公式
- 高確率の公式
4番目の「高確率の公式」というのは、次のようなことです。
後続事象は行動の実行ごとに十分な確率で発生させる。(天災は忘れた頃にやってくる型への対策)
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.68 )
【引用おわり】
タバコを吸うと、すごく気分が良くなる。何とも言えない快感を得られる。だから、タバコを吸い続ける。高確率で快感を得られるという随伴性がタバコを吸う行動を続けることになる。
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