行動分析学の基本的な原理は4つの随伴性によって制御されている。その中の弱化の随伴性には、「嫌子出現による弱化の随伴性」と「好子消失による弱化の随伴性」がある。そうした内容について、島宗リーダー本による第100回目の引用である。
【引用はじめ】
「部下に話しかけることが苦手」で、自らを "人見知り"だと思い込んでいる、中田さんの例を行動分析すると次のようになります。
部下の戸惑った表情や他の部下がざわつくことは、これによって話しかける行動が減るなら、嫌子ということになります。
部下に話しかけると(B)、戸惑った表情や他の部下がざわつきが出現するので(C)、これは嫌子出現による弱化の随伴性です。
部下に話しかけると(B)、部下の仕事が中断する(C)というのは、それまでパソコンに向かって仕事をしていた部下の姿が消失するということですから、好子消失による弱化の随伴性です。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.60 )
【引用おわり】
弱化の随伴性には、「嫌子出現」の場合と「好子消失」の場合がある。これによって、行動の直後に「嫌子出現」したり「好子消失」すれば、将来の行動が減るという「弱化の随伴性」となるのです。
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