効果のある随伴性は、即時性といった行動の直後に適切な後続事象があることで重要である。それも数秒以内である。但し、いつもそううまくいかない。それで、後続事象について「言語化」することによって効果が得られる。しかし、「言語化」による随伴性がうまくいくには条件がある。そうした内容について、島宗リーダー本による第118 回目の引用である。
【引用はじめ】
継続の困難さも、原因がわかれば恐れるに値しません。行動を強化するのに非力な随伴性には頼らず、行動を確実に強化する随伴性で補完すればいいからです。行動を確実に強化する随伴性は、継続を困難にする随伴性の逆手をとった公式を用いて導き出します。それが以下に示す公式の一覧です。
効果のある随伴性
- 即時性の公式
- 言語化の公式
- 十分な量の公式
- 高確率の公式
2番目の「言語化の公式」というのは、次のようなことです。
後続事象が遅延しても、随伴性を言語化すれば効力化できることがある。ただし、そのためには「十分量の公式」「高確率の公式」を満たすことである。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.68 )
【引用おわり】
行動の直後における後続事象が数秒以内に発生しない場合は、「言語化」を用いる。「言語化」によって、後続事象の遅延をカバーできる可能性がある。たとえば、「体重を5キロ減らすために、毎日6千歩散歩する」などである。
0 件のコメント:
コメントを投稿