職場の上司の行動しだいで、部下が自主性を損ねる随伴性をABC分析してみる。そうした内容について、島宗リーダー本による第125 回目の引用である。
【引用はじめ】
● 自主性を損ねる随伴性:弱化や消去の例
「先行事象」(A)職場で・上司に・会議で → 「標的行動」(B)自分から仕事をする・自分の意見を言う → 「後続事象」(C)叱られる (↓) ・無視される (↓) ・批判される (↓)
● 自主性を損ねる随伴性:嫌子消失による強化の例
「先行事象」(A)上司が指示したら・上司が文句を言ったら →「 標的行動 」(B) 指示に従う →「 後続事象」(C)叱られない (↑) ・それ以上文句を言われない (↑)
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.71 )
【引用おわり】
部下の行動は、上司の「後続事象」によって左右される。部下が自主的に仕事した直後に、上司から叱られたり、無視されると、自主的に仕事もしなくなる。上司による弱化や消去の随伴性が続けば、部下の自主性は損なわれることになる。
部下は上司の指示どおりに仕事をすると、上司から叱られることがなくなる。そうなれば、部下は上司の指示だけを聞くようになり自主性は損なわれる。嫌子消失による強化の随伴性の結果である。
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