行動に影響するのは、その後続事象しだいである。影響する条件が四つある。その中でも、ごくまれにしかない後続事象の「天災は忘れた頃にやってくる型」となると影響もほとんどない。そうした内容について、島宗リーダー本による第114 回目の引用である。
【引用はじめ】
後続事象が行動に影響するためには、以下に挙げる四つの条件が満たされなければならないのです。
- 即時性
- 言語化
- 「塵も積もれば山となる型」への対策
- 「天災は忘れた頃にやってくる型」への対策
4番目の「天災は忘れた頃にやってくる型」という条件は、とても低い確率で生ずる後続事象です。中田さんの上司が中田さんのリーダーシップに懸念を持ち、「今度きたときに、部下にもっと話しかけていなければ解雇する」と最後通告してきたとしましょう。
でも、この上司は、言うだけで何もしないタイプ。中田さんが部下に話しているかどうかを実際に見にくることはほとんどなく、1年に1回くらいです。解雇がとても強力な嫌子だとしても、この随伴性が行動に影響する可能性は低くなります。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.66~p.67 )
【引用おわり】
「天災は忘れた頃」の随伴性においては、行動に対する影響がほとんどなくなる。中田さんの部下の話しかけは、上司の指導もほとんどないとなれば、今までどおりなんの行動変化に影響しない。
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