行動は随伴性がなくなれば、元に戻る。それを復帰と消去という。弱化されていた行動は弱化されなくなれば行動が増える。逆に、強化されていた行動は強化されなくなれば行動が減る。そうした内容について、島宗リーダー本による第106回目の引用である。
【引用はじめ】
弱化されていた行動は、弱化されなくなれば実行されるようになります。これを復帰と言います。強化されていた行動は、強化されなくなれば実行されなくなります。これを消去と言います。
中田さんも、自分のオフィスにいるときや会議中には部下に話しかけていました。自分のオフィスにいるときや会議中には、話しかける行動に対する弱化の随伴性がないからです。これが復帰です。中田さんが必要としている情報を平田さんが持っていなくて、話しかけ。質問しても回答が得られなければ、次に同じような情報が必要になったときに中田さんが平田さんに話しかける行動は減るはずです。これが消去です。
復帰の公式 弱化されていた行動は弱化されなくなれば増える。
消去の公式 強化されていた行動は強化されなくなれば減る。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.63 )
【引用おわり】
弱化の随伴性がなくなれば行動は増えてゆくし、強化の随伴性がなくなれば行動は減ってゆく。随伴性しだいで、今まで弱化されていたものが弱化されなくなると行動は増えていく。今まで強化されていたものが強化されなくなると行動は減る。このように、行動が継続するかどうかは随伴性によるものである。
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