2024年1月8日月曜日

島宗リーダー本105「個人攻撃の罠にはまらないようするには」

 中田さんは部下に気軽に話しかけることができない。人見知りの性格がこうした行動になっているとなれば、簡単に人見知りの性格をなおして、部下に話しかけることなんて無理だとなってしまう。しかし、ABC分析によって随伴性を変えればなんとかなりそうだ。そうした内容について、島宗リーダー本による第105回目の引用である。

【引用はじめ】

個人攻撃の罠にはまっていると…

  • なぜ、中田さんは部下に話しかけないのか?→人見知りだから。
  • 中田さんが話しかけるにはどうすればいいのか?→性格だから、どうしようもない。

 中田さんを個人攻撃してしまう

ABC分析すると…

  • なぜ、中田さんは部下に話しかけないのか?→話しかける行動を弱化する要因が多く、話しかける行動を強化する要因が少ないから。
  • 中田さんが部下に話しかけるにはどうすればいいのか?→話しかける行動を弱化する要因を減らし、話しかける行動を強化する要因を増やせばいい。

 行動に影響する随伴性を探すことができる

(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.62 )

【引用おわり】

 中田さんは部下に話しかける行動が弱化されている要因がある。それをABC分析によって、弱化している要因を減らして、話しかける行動が強化されるようにすればいい。強化できるようにする随伴性を見いだす努力が重要である。それが人見知りなどといって個人攻撃していたことを克服できる方策である。 

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