2024年1月24日水曜日

島宗リーダー本121「ABC分析による効果のある随伴性」

 ABC分析することによって、効果のある随伴性かどうか推定することができる。しかし、その推定では行動が変わらなかったら、再度ABC分析をやり直して効果のある随伴性を見つけることになる。そうした内容について、島宗リーダー本による第121 回目の引用である。

【引用はじめ】

 効果のある随伴性かどうかというのは、ABC分析によって推定する。その推定が正しいかどうかは、随伴性を変え、行動がそれに応じて変わるかどうかを確かめるまではわかりません。

 推定が間違っていることもあります。その場合は、またABC分析に戻り、見落としていた先行事象や後続事象がないかどうか、効力を見誤っていた随伴性がないかどうかを再検討します。

 行動の原因を推定し、それに対応する介入を立案し、介入を導入して効果を評価し、また原因推定に戻って、介入を改善していく。行動のPDCAサイクルを回していくために基礎となるツールが随伴性であり、ABC分析という設計図なのです。

(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.68~p.69 )

【引用おわり】

 ABC分析で、行動における随伴性を明らかにする。効果のある随伴性であれば、その行動は明らかにいい方向に変わる。しかし、効果のない随伴性であれば、その行動は変化しないか悪い方向に変わる。こうなったら、ABC分析の見直しである。まずはABC分析によって、随伴性が効果的かどうかを推定してみるのである。 

0 件のコメント:

コメントを投稿