行動を変えようとするには、その後続事象しだいである。行動に影響を与える後続事象がどうなるかで変わってくる。そうした内容について、島宗リーダー本による第112 回目の引用である。
【引用はじめ】
後続事象が行動に影響するためには、以下に挙げる四つの条件が満たされなければならないのです。
- 即時性
- 言語化
- 「塵も積もれば山となる型」への対策
- 「天災は忘れた頃にやってくる型」への対策
1番目の「即時性」とは、次のようなことです。後続事象は行動が実行されてから数秒以内に起こらなければなりません。それ以上遅延すると、行動を強化したり、弱化したりする力が急激に弱まります。
2番目の「言語化」とは、次のようなことです。後続事象の遅延は、それを言語化できれば補うことができます。たとえば、今日部下に頼んで明日の昼までに情報をもらわないと、明後日の会議に提出する資料作成に間に合わないという場合、この随伴性には遅延がありますが、このように言語化できるなら、行動の実行に有効です。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる! リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.66~p.67 )
【引用おわり】
行動に影響を与える後続事象は、ここで取り上げているのは「即時性」と「言語化」である。行動の直後の環境がどうなるかが大きく影響する。強化される場合もあるし、弱化される場合もある。後続事象が遅延すれば、影響はなくなるのである。
しかし、「言語化」されたものが提示されていれば、随伴性の遅延があっても行動への影響はなされる。
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