最終的な標的行動ができるようになるまでは、かなり難しいことだってたくさんある。そのためには、今できる課題からだんだんと難しい課題へと引き上げるようにするのだ。そうした内容について、島宗リーダー本による第158回目の引用である。
【引用はじめ】
シェイピングとは、標的行動に近い行動に関して、徐々に難易度を高めていき、最終的に標的行動ができるようにしていく方法です。
上司の中田さんは今までの課題を少しずつ難しくしていきます。ハードルを上げ過ぎてうまくいかなかったときには、難易度を下げ、ステップをより小さくして再度挑戦します。
中田さんは部下に対して、うまく質問できなかった。そこで、部下に近づく前に、あらかじめ何を質問するか考えて、決めてから開始します。典型的な質問をいくつか書き出し、目に見えるところに「あんちょこ」として貼っておくなどします。このようにOKが出る割合が高くなるようにしながら難易度を上げていき、最終的に教えようとしてる標的行動が実行されるようにしていきます。
シェイピングは慣れてしまえば簡単にできるテクニックですが、慣れるまでには練習が必要です。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.88~p.89 )
【引用おわり】
シェイピングといっても、順調にいかないことだってある。その場合は、行きつ戻りつといったことにちゅうちょしないのだ。再度、課題を練り直し、今できそうな課題でやり直すのである。次の1歩先がうまくいかなかったら、0.5歩先の課題でやってみることになるのだ。
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