経費削減といった課題に対して、どうすれば良いか。一律に何パーセント削減という目標を立てても実情に即したものでなければ、うまくいかない。そうした内容について、島宗リーダー本による第178回目の引用である。
【引用はじめ】
財務担当責任者が経費の削減に取り組むために、各部署の責任者の行動を焦点化しました。しかし、以下のやり方では問題を生ずる可能性があります。
- すべての部署で原材料費を一律10%削減する⇒事業を停滞させずに削減できるかどうかわからない段階で項目を決めるのは危険です。避けた方がいいでしょう。
- 全納入業者に対し、契約期間の見直しを条件に仕入価格を5%低減するよう、お願いする⇒同様に、どのような方法で削減可能なのかわからない段階で、削減方法を限定してしまうのも、成功率が低いうえに、それぞれにできる方法を担当者が考え、実行するという自発的な行動を抑制してしまいます。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.104~p.105 )
【引用おわり】
経費削減するにしても、部署ごと実情が異なる。各部署における問題を明らかにすることが最初にやるべきことである。明らかになった問題に基づいて、それぞれ削減目標を決めることである。実現性のある目標を掲げるのである。
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