シェイピングの手法によって、うまくいくようにするには、二つのことを心がける必要がある。一つ目は学び手を問題にしないことである。二つ目は学習状況を見える化することである。そうした内容について、島宗リーダー本による第161回目の引用である。
【引用はじめ】
シェイピングとは、標的行動に近い行動に関して、徐々に難易度を高めていき、最終的に標的行動ができるようにしていく方法です。ステップを小さくしすぎると学び手が飽きてしまいますし、大きくしすぎるとOKが出ず、練習する行動そのものが消去されてしまいます。そこで注意しなくてはならないことが2つあります。
1つは学び手はいつも正しいということです。OKが出ないと「こんなこともできないのか!」とか「まだわからないの?」など、ついつい学び手を責めてしまいがちですが、それは個人攻撃の罠です。
もう1つは、介入がうまくいっているかどうかを客観的に評価するために、標的行動を測定、記録し、上達しているかどうかわかるように見える化することです。たとえば、学習の進捗が、一目でわかるように記録用紙を作成します。より複雑な事例や介入が長期間にわたる場合には、測定した記録を折れ線グラフにして見える化します。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.89~p.92 )
【引用おわり】
シェイピングによって、学び手が標的行動を習得させるには、まずは実情の把握である。学び手に責任を負わせることなく取り組むことである。そして、学び手はどのような状況にあるか客観的な記録が必要である。
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