標的行動の焦点化が適切かどうか確認するのが、NORMSテストだ。NORMSテストの1番目"N"は標的行動の具体化、2番目"O"は標的行動の観察化、3番目"R"は客観的な評価化、4番目"M"は測定の確認、最後の"S"は行動変容を促しやすい具体化である。そうした内容について、島宗リーダー本による第188回目の引用である。
【引用はじめ】
焦点化がうまくできているかどうかを確認するために、NORMS(ノームス)テストがあります。その中で、4番目の項目がMで表されるものです。
5番目のS (Specific ) では標的行動が具体的かどうかを確認します。標的行動が具体的であるほど、部下の行動は変わりやすくなります。
たとえば、「顧客との約束を守る」ことを指導しようとしているときに、「顧客にはいつまでに何を回答するか前もって知らせ、その期限を9割以上守り、残りの1割も約束の時間までに期限延長のお願いをする」と具体的に明記して、部下が期限を守った割合や期限延長のお願いした割合を記録し、フィードバックすることで、確実な行動変容を狙うことができます
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.105~p.108 )
【引用おわり】
NORMSテストの5番目の項目S (Specific ) は、行動変容を促す具体性に富んだものになっているかどうかを確認するものである。目に見えて明らかな定義になっているかを確かめるものだ。こうした5つの項目によって、標的行動の焦点化がなされているかどうかを明らかにできるのである。
0 件のコメント:
コメントを投稿