2024年3月29日金曜日

島宗リーダー本186「評価が食い違うことがない工夫」

 行動の焦点化が適切かどうか確認するのが、NORMSテストだ。NORMテストの1番目"N"は標的行動の具体化、2番目"O"は標的行動の観察化、3番目"R"は客観的な評価化である。そうした内容について、島宗リーダー本による第186回目の引用である。

【引用はじめ】

 焦点化がうまくできているかどうかを確認するために、NORMS(ノームス)テストがあります。その中で、3番目の項目がRで表されるものです。

 3番目のR ( Reliable ) について、標的行動が客観的に評価できるように記述されているかどうかの確認です。たとえば、介入として部下のプレゼンの研修を実施し、部長と主任の評価はまっぷたつに分かれてしまいました。これでは研修がうまくいったのかどうかも、部下のプレゼンテーションが向上したのかどうかもわかりません。

 たとえば、"わかりやすさ"の代わりに「ライバル社の製品にはない、新製品の最大の特徴1つを最初に話す」、"面白さ"の代わりに「新製品を実際に家で使ってみたときの個人的なエピソードを話す」とすれば、評価が食い違うことは少なくなり、研修効果も測定できるようになります。

(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.105~p.107 )

【引用おわり】

 標的行動に関して、確実に評価ができるようにすることが重要だ。誰がみてもその評価が一致できるようにすることである。それが、NORMSテストにおける第3番目の項目の R ( Reliable )である。誰にとっても分かりやすい客観的な評価内容が記述されたものであるかどうかである。

0 件のコメント:

コメントを投稿