2024年3月25日月曜日

島宗リーダー本182「標的行動が観察できるように記述されているか」

 死人テストとNORMSテストによって、行動の焦点化が適切かどうか確認する。NORMSテストの1番目は標的行動の具体化、2番目は標的行動の観察化である。観察できるように記述がなされているかということだ。そうした内容について、島宗リーダー本による第182回目の引用である。

【引用はじめ】

 死人テストは行動化が適切にできているかどうかを確認するテストです。その他に焦点化がうまくできているかどうかを確認するために、NORMS(ノームス)というテストもあります。標的行動が客観的、具体的に決められているかどうかを、5つの項目で判断する。その1番目項目がN( Not an Interpretation )で標的行動を具体的に記述できているかどうか確認することです。2番目の項目は次のとおりです。

 O( Observable ) では標的行動が観察できるように記述されているかどうかを確認します。焦点化した標的行動は記録します。ですから、観察し、何かしらの方法で測定できるように定義しておくことが必要です。個人攻撃の罠にはまっていると態度や性格などに目が向きがちです。ビデオクリップ法を使って、動画で撮影できる行動として定義しましょう。たとえば、「包容力があるリーダーを目指す」は「部下の話は最後まで中断せずに聞く」や「部下の話を聞いたら、まずその内容を繰り返し述べ、少なくともどれか1つは"〇〇はいいね"と承認する」と定義します。

(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.105~p.106 )

【引用おわり】

 NORMSテストの2番目の項目が O( Observable )  で、「標的行動の観察化の記述」である。その行動が観察できるものになっていれば合格である。「包容力のあるリーダー」と言われても曖昧である。部下の発言に対して、「最後まで聞く」「聞いた内容を確認して、いいねと肯定する」などと誰がみても観察できる行動に定義するのである。

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