2024年3月24日日曜日

島宗リーダー本181「曖昧な行動の定義を具体化する」

 確実に標的行動が達成したかどうかを確認するためには、行動の定義が曖昧では確認も不明確になってしまう。そうした内容について、島宗リーダー本による第181回目の引用である。

【引用はじめ】

 死人テストは行動化が適切にできているかどうかを確認するテストですが、その他に焦点化がうまくできているかどうかを確認するために、NORMS(ノームス)というテストもあります。標的行動が客観的、具体的に決められているかどうかを、5つの項目で判断するのですが、その1番目が次のとおりです。

 N( Not an Interpretation )では何をすればいいかわかるように標的行動が具体的に記述できているかどうかを確認します。

 たとえばチームで仕事をするときに、「チームワークを重視する」というのは重要な目標ですが、行動の定義として曖昧です。「チームのメンバーが目標を達成したら、"おめでとう"や"よくやったね"と声をかける」とか、「チームの目標達成に必要な仕事は自分から進んで手を挙げて引き受ける」と定義すれば、行動の定義となります。

 「日頃から安全意識を持つ」も曖昧です。「工事現場に入る前に安全靴、ヘルメット、安全帯、ゴーグルを着用する」と定義すれば、期待されている行動が明確になります。

(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.105~p.106 )

【引用おわり】

 標的行動を焦点化する上で、まず考慮すべきは標的行動が具体的であるかどうかである。それがN( Not an Interpretation )項目である。行動内容が誰がみても分かるということである。

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