今ある行動の問題を変えるには、行動分析学に基づくポジィティブな行動マネジメントの手法を用いるのがいい。ABC分析によって、行動の原因を推定して随伴性を変えるやり方である。そうした内容について、島宗リーダー本による第162回目の引用である。
【引用はじめ】
ABC分析による行動の原因推定はそのままでは仮説のままです。
原因推定に対応する介入を導入し、ギャップが埋まるように随伴性を変えることで行動が変わったかどうかを記録に照らして確認します。
これが仮説検証です。
行動が仮説通りに変わらなかったり、変化量が十分でなかった場合には、再びABC分析に戻り、原因推定を見直し、次なる作戦を立案し、実行します。
このようにして、行動のPDCAサイクルに、随伴性の分析と介入、記録の評価という行動分析学の科学的研究法を援用するのがポジィティブな行動マネジメントの特徴です。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.92 )
【引用おわり】
ABC分析によって行動の原因を推定しても、それはあくまでも仮説である。その仮説を実際の行動で確かめる。それによって、行動を推定どおりに変えることができたら、そのABC分析は正しいということになる。それが推定どおりにいかなかったら、あらためてABC分析のやり直しである。
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