のぞみの家における職員にとって、担当している利用者の成長は好子となる。しかし、その好子は目に見えて分かるものでない。塵も積もれば山となる型のものであって、少しずつの積みかさむでいつの間にかできるようになったことの結果で、はじめて成長したとわかる。そうした内容について、島宗リーダー本による第219回目の引用である。
【引用はじめ】
職場には元々、その仕事に関わる好子が存在しています。
製造業なら顧客の生活や仕事を助ける製品を作り、届け、顧客が喜ぶことが好子になるでしょうし、サービス業なら顧客の困りごとを解決したり、顧客の暮らしがより楽しく充実することが好子になるでしょう。教育に携わる仕事なら、児童や生徒が新しい学習をすることが好子になるでしょう。
ただし、職場に元々あるこうした好子のほとんどが塵も積もれば山となる型もしくは天災は忘れた頃にやってくる型の随伴性でしかないため、頭ではわかっていても日々の行動を動機づけるには非力です。
しかし、こうした好子を測定し、焦点化した標的行動と関連づけて見える化すれば、とてつもない武器になります。
このためには、中継的好子を用います。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.119~p.120)
【引用おわり】
のぞみの家の職場にある元々の好子は、非力である。利用者の作業が出来栄えよく効率的にできるまでには、かなりの時間を要する。そこまで、できるようにするために中継的な好子を設定して、標的行動まで到達する支援に努めることになる。
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