行動がうまくいってない。どうすればいいか。随伴性を見直すことである。そのためには、先行事象(A)→標的行動(B)→後続事象(C)というABC分析において、後続事象が本人にとって高い確率で生ずるものになっていないからかもしれない。そうした内容について、島宗リーダー本による第235回目の引用である。
【引用はじめ】
随伴性の見直しのツールにE-TIP(イーティップ)というのが便利です。後続事象を4つの項目(Effect効果・Timingタイミング・Importance重要性・Probability確率)で確認し、うまくいっていない介入がなぜうまくいっていないのか、どうすればうまくいくのかを検討するやり方です。
その四番目のPはProbability(確率)です。その後続事象が行動の後に十分に高い確率で生じているかどうかを確認します。
つまり、天災は忘れた頃にやってくる型の随伴性になってしまっていないかどうかの見直しです。上司から褒められることが部下にとって好子だったとしても、1か月に1回も褒められないのであれば、確率が低すぎて、行動は強化できません。
ただし、褒める回数を十分に増やすことは一般的には現実的ではありません。むしろ、標的行動を自己記録し、それを上司が確認して承認するといった中継的好子を追加するといいでしょう。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.126~p.127)
【引用おわり】
高い確率で生じない随伴性であれば、標的行動は変わらない。天災は忘れた頃にやってくる型の随伴性になっているからだ。あるいは、塵も積もれば山となる型の随伴性ということもある。そうなれば、高い確率で生ずる効果のある随伴性を追加するのだ。
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