重度の障がいある生徒の指導で、標的目標の達成状況を折れ線グラフで表す。うまくいっているかどうかが一目瞭然で分かるやり方である。右肩上がりになっていることで、指導がうまくいっていることが明らかである。そうした内容について、島宗リーダー本による第223回目の引用である。
【引用はじめ】
授業でカード選び練習を10回から15回行い、正解した割合を折れ線グラフにしていきます。
先生にとっては、グラフを更新するたびに折れ線が右上がりになるのを見ることが好子になり、指導を進める行動が強化されます。
生徒の学習が進まなくなり、グラフが平坦になると、それが教材や指導法を見直すきっかけとなります。先行事象(A)です。そして、教材や指導法を見直して(B)、グラフがまた右上がりになれば(C)、今度はそうした改善のための行動が強化されます。
こうして、先生たちの指導行動が、測定と見える化という虫眼鏡で拡大された生徒の学びによって強化されるようになるのです。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.121)
【引用おわり】
先生が生徒の指導のよしあしを把握するためには、グラフ化が有効である。それによって、生徒の学びが向上するので、先生にとっても励みになりより良い指導の工夫をますます模索することが期待できる。
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