スーパーのレジ係の学生アルバイトの多くが、お客さんに対して、笑顔で元気よく挨拶できない。それは、どうしてなのか。「やる気がない」と言ってしまえば簡単である。これでは、個人攻撃の罠にはまってしまっているのだ。そうした内容について、島宗リーダー本による第237回目の引用である。
【引用はじめ】
あなたはスーパーのレジで働く、地域の主婦や大学生アルバイトのマネジメントを任されました。レジ係はお客さんに笑顔で「こんにちは、いらっしゃいませ」と挨拶することになっています。主婦のパートには愛想よく挨拶できているスタッフが多いが、学生アルバイトの大半が、お客の顔も見ず、無表情で、聞こえないくらい小さな声で挨拶しています。
ABC分析することで「近頃の学生は元気がない」とか「やる気がない」といった個人攻撃の罠から抜け出して、改善策を探りましょう。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.128)
【引用おわり】
笑顔で挨拶できないアルバイト学生に対して、「やる気を起こせ」と叱咤激励すれば、うまくいくとは考えられない。そこには、笑顔と挨拶するという強化をする随伴性がないからである。ABC分析によって、新たな随伴性を追加する必要がある。
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