レジ係の学生アルバイトは、お客さんに笑顔で挨拶がうまくできない。そのため、店長などが挨拶行動の改善のために介入をした。その介入が効果あるかどうかは、継続的に適切な挨拶ができなければならない。そうした内容について、島宗リーダー本による第244回目の引用である。
【引用はじめ】
介入案: どうすれば笑顔で挨拶してもらえるだろう?
先行事象(A)お客さんに 列に不機嫌そうなお客さんがいる状況で
→標的行動(B)笑顔で挨拶する
→後続事象(C)【強化】店長から「今日はいい笑顔だったね。ありがとう」(↑)
【強化】「先週、抜き打ちで観察したレジの笑顔度は平均85%でした。目標達成です!有難うございました」(↑)
【強化】「先週あなたがレジを担当したお客様のうち、本日15%の方が来店して下さいました。目標の20%までもう少しです。頑張りましょう」(?)
注意すべき点は、こうして追加する随伴性が、もともとあった消去や弱化、塵も積もれば山となる型の随伴性を置き換えるわけではないことです。追加した強化の随伴性で行動が増えても、強化の随伴性を止めてしまえば行動は元に戻ります。消去の公式です。行動の実行を継続させるには、随伴性を持続させる必要があるのです。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.130)
【引用おわり】
お客さんに笑顔で挨拶ができるようなっても、その新たな介入は一時的なものであっては元の木阿弥になってしまう。継続的に適切に介入を行う必要がある。
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