今行われている行動は、望ましくない行動だ。望ましい行動にするには、どうすれば良いか。そうした内容について、島宗リーダー本による第247回目の引用である。
【引用はじめ】
望ましい標的行動が実行されないときに、その行動随伴性を推測するには一工夫が必要です。今は見えていない行動を見える化しなくてはならないからです。
初めに随伴性の仮定法を使います。これは単純に「今は○○していないが、もし○○したらどんなことになるだろう」と考えてみることです。
たとえば、今はそうしていないけれど、営業活動でこの2人が大きな声で話をしたらどうなるでしょう。他のスタッフから「いったい何があったんだ?」と怪訝な表情で見られそうです。そのように注目されることが嫌子なら、この標的行動は弱化されることになります。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.132)
【引用おわり】
望ましい標的行動が実行されてないということは、適切な随伴性が存在していないのである。それを見出す必要がある。「今は大きな声で話してないが、もし大きな声で話した」。そうなると、他の人たちがビックリする。急に何が起きたかといった雰囲気にさらされると、本人はそれが嫌子となってしまう。「大きな声で話す」ことが、好子になる随伴性が必要だということになる。
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