標的行動が実行できるようにしたい。それができないのは、適切な随伴性がなされてないからである。その随伴性を見いだす必要がある。そのための方法論が2つある。そうした内容について、島宗リーダー本による第248回目の引用である。
【引用はじめ】
望ましい標的行動が実行されないときに、その行動随伴性を推測するには一工夫が必要です。今は見えていない行動を見える化しなくてはならないからです。
初めに随伴性の仮定法を使います。これは単純に「今は○○していないが、もし○○したらどんなことになるだろう」と考えてみることです。
次に行動の変動性を使って推測します。変動性とはばらつきのことです。この部下もいつどんなときでも小さな声で話をしているわけではありません。「聞こえないぞ」と叱られると大きな声で話をします。声の大きさが変動していることになります。声が大きくなったときに何が起こるかを観察すれば推察できます。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.132)
【引用おわり】
標的行動を実行するための随伴性を見いだすことが大事となる。「随伴性の仮定法」と「行動の変動性」で明らかにするのである。「これをしたらどうなるか」「どんな時に行動は変わるのか」を推測してみる。標的行動が実行できる随伴性の仮説を立ててみるのである。
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