外国人の問題の行動をその文化の特性にしてしまう。結局、個人攻撃の罠に陥ったままとなる。そうなると、問題の行動を解決できない。そうした内容について、島宗リーダー本による第227回目の引用である。
【引用はじめ】
個人攻撃の罠は、文化にもあてはまります。「タイ人は時間にルーズだから遅刻してくる」と考え、遅刻を文化のせいにしている限り、時間通りに出社する行動をマネジメントすることは困難です。
これに対し、リーダーシップの公式は、企業や文化を越えてあてはまります。行動分析学という、人間行動に関する普遍的な原則を見つけることが目的の科学にもとづいた理論だからです。
どのように褒められれば嬉しいかは文化や個人によって異なるとしても、仕事がうまくいっているのを他の人に承認されること自体はほとんどすべての人にとって好子として機能しますし、行動をすることでそのような好子が出現すればその行動は増えていくことも、文化を越えてあてはまります。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.123)
【引用おわり】
問題の行動を文化や社風のせいにしても何の解決にもつながらない。 問題を焦点化して、行動の原理を応用することである。行動した直後の環境がどうなっているかをよく観察して、その直後の環境を変えてみるのである。要するに、随伴性を変えるのである。問題が減り、より良い行動が増えていくようにするのだ。
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