知的障がいのある肢体不自由生徒に英語を指導する。困難な課題ではあるが、標的目標を行動化し、焦点化して、成果を見える化することで指導効果を上げることができる。そうした内容について、島宗リーダー本による第221回目の引用である。
【引用はじめ】
肢体不自由と知的障がいを重複している中学生に英語を教えるのはたいへんな仕事ですが、不可能ではありません。
"文法の理解" とか "語彙の充実" といった抽象的な教育目標はそのままだと、日々の指導の効果が不明瞭になります。そこで、授業中に増やしたい標的行動として教育目標を行動化、焦点化し、記録をとり成果を見える化する方法を先生に助言します。
たとえば、指導目標を「先生が英語で発音した数字が書いてあるカードを指さす」というように焦点化します。英語を聞いて対応する文字を選ぶ課題です。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.120)
【引用おわり】
重度の障がいのある生徒にも英語学習は可能である。もちろん、その生徒のレベルにあった興味関心のある内容を把握しなければならない。それに基づいて標的目標を行動化・焦点化して、目標が達成できればその直後に好子を随伴して、適切な行動を促すようにするのだ。適切な行動を繰り返すことができるようになったら、目標を徐々に高めるようにするのである。
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