問題があると、文化のせいにしても解決にはいたらない。結局は、「個人攻撃の罠」に陥っているに過ぎない。文化のせいにしないで、随伴性を変えるようにしなければならない。そうした内容について、島宗リーダー本による第226回目の引用である。
【引用はじめ】
文化や社風の違いは、何が好子や嫌子として機能するか、どのような「型」の行動が強化されているかにあらわれます。こうした違いを無視したり、軽視すると、マネジメントが失敗する可能性が高まります。
グローバリゼーションで重要になるのはローカリゼーションであると認識されていますが、タイやインドネシア、中国など、東南アジア諸国に進出した日本企業が、当初、本国でのやり方を押し通そうとして、現地の社員から反感を買ったり、サボタージュをうけたりしたことがありました。
文化が行動に及ぼす影響は、その文化の中にいるうちは気づきにくいものです。そして、問題が起こったときに、それを文化のせいにしているうちは解決策に辿り着かないものです。個人攻撃の罠は、文化にもあてはまります。「タイ人は時間にルーズだから遅刻してくる」と考え、遅刻を文化のせいにしている限り、時間通りに出社する行動をマネジメントすることは困難です。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.123)
【引用おわり】
文化や社風などで一括りしても、行動の問題を変えることは難しい。今ある行動に着目して、どのような好子や嫌子を機能させれば、問題の行動を変化させることができるかを工夫すべきである。
0 件のコメント:
コメントを投稿