主任が部下に求めることを書き出してみると、「業務改善の提案」といった具体性には不十分な内容だ。より焦点化された行動内容が必要である。そうした内容について、島宗リーダー本による第321回目の引用である。
【引用はじめ】
主任さんは部下の人たちのやる気について愚痴っていたので、スタッフの態度ではなく、行動に着目して、期待する行動をできるだけたくさん書き出すことにしました。
主任さんがスタッフにやって欲しかったのは「業務改善の提案をする」行動です。具体的に書き出せているようで、実はとても漠然とした定義です。業務改善と言っても、この部署の主幹業務に関わる大規模な提案が求められているのか、情報の管理や、社員の勤怠などについて細かな改善案が求められているのか、はっきりしません。
提案の方法も求められていません。どこまで詳しく練ってから提案すべきなのかも不明ですし、提案後のプロセスも、採用されたときの予算措置についてもわかりません。
主任さんは、部下に求める期待を具体的に書いてみると、行動化と焦点化の作業が不十分だったことが判明しました。
(島宗理著 「部下を育てる!強いチームをつくる!リーダーのための行動分析学入門」2015年 日本実業出版社刊、p.167)
【引用おわり】
「業務改善の提案」となれば、幅広い内容となる。そこを焦点化して、行動化したものを数値化できるようにすることである。そうすれば、目標とした行動の変化が目に見えて分かるのである。
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